【名古屋市:納豆・発酵料理 西豆様】体調不良を救った発酵料理の魅力を伝える、つなぐ
2024.10.07 / 169 view
「関ヶ原たまり」を活用してくださっている飲食店様を訪ね、ご紹介するシリーズ企画。
当社は小さな醸造メーカーですが、お店固有の味、ひいては人々の大切な命を支えていることに誇りと使命を感じます。ご縁やつながりに感謝してめぐる「たまり旅」、どうぞお楽しみください。
▲ランチからティータイム、ディナーまで幅広く利用できます
今回訪ねたのは、地下鉄「覚王山」駅から徒歩2分の場所にある〈西豆〉さん。納豆をはじめとする発酵食品と、旬の野菜たちを主役にした創作料理のお店です。
オーナーの上西利男さんは、かつて広告代理店に勤務するビジネスマンでした。広告活動によって顧客の課題を解決する仕事に楽しさとやりがいを感じていましたが、40代の半ばで原因不明の体調不良に悩まされるように。「背中の痛みやほてり、疲労感、気分の落ち込み。最もひどかったのは背中の痛みです。病院に行ったり、整体に通ったりするも、なかなか改善せず、日常生活にまで支障をきたすようになりました」と当時を振り返ります。その苦しみを断ち切ってくれたのが、納豆の力でした。
納豆といえば、タンパク質やビタミン、食物繊維といった健康に欠かせない栄養素がぎゅっと詰まった、日本の発酵食品の代表格。食べ始めたきっかけは「少しでも体に良いものを」との思いからだったそうですが、心も体も元気になった上に、おいしいとあって、納豆の虜になった上西さん。「食」の大切さに気がつき、化学肥料や農薬を使わない自然農法で野菜作りも始めました(今では700平方メートルの畑で12種類の野菜を栽培する本格派!)。「そうこうしているうちにコロナ禍がやってきて、働き方や生き方を考える時間ができた。健康寿命は思ったより短いんじゃないか。だったら残りの人生は、これまでの経験を生かして、発酵食品の魅力を伝えるお店を開きたい」と一念発起。2023年7月に〈西豆〉をオープンさせました。
▲アンチョビ無の納豆バーニャカウダーサラダ、野菜たっぷりの生春巻き
〈西豆〉さんの料理の主役は、大府市にある「高丸食品」さんから仕入れた納豆。納豆の日本一を決める「全国納豆鑑評会」で3年連続最優秀賞を受賞しているメーカーのもので、料理によって中粒、大粒、黒豆など5種類を使い分けています。
ユニークなのは、厳選した和の醸造調味料だけでなく、チーズやキムチ、ヨーグルトなど、世界の発酵食品も取り入れていること。固定観念にとらわれない上西さんのアレンジが納豆の新しい楽しみ方を教えてくれます。
「関ヶ原たまり」は、さまざまなメニューのかくし味に使ってくださっているそう。たとえば、「アンチョビ無の納豆バーニャカウダーサラダ」のディップソースにもほんの少し。生野菜に付けて口に含むと、たまりが納豆、マヨネーズ、ゴマといった食材のまとめ役になりつつ、風味に奥行きを出していて、いい仕事をしています。これはあとを引く!
▲店内には物販コーナーも。納豆のほか、「関ケ原たまり」も購入できます
〈西豆〉さんの魅力は、おいしくて健康的な発酵料理が食べられることだけにとどまりません。発酵食品をテーマにしたお話し会や、音楽と納豆料理を楽しむライブなどのイベントを開催しているほか、レンタルスペースとしての活用提案も。実は2024年10月から、当社代表・山田のライフワークである絵本の読み聞かせ教室「ブレーメン」のサテライト教室もこちらで開催させていただくことになっています。
「おいしく楽しく食べて、健康になれることが一番の幸せだと思っています。これからも、発酵食品の魅力を食事だけではなく、さまざまな体験で分かりやすく伝えていきたい」と上西さん。その取り組みに、弊社も微力ながらお役に立っていきたいと考えています。
店舗情報
- 納豆・発酵料理 西豆 様
- 愛知県名古屋市千種区覚王山通9-19 覚王山プラザB1
- https://nishimame-saito.com/