【京都市:ひつまぶし 鰻 すみと様】お店の味を決めるたれに関ヶ原たまりをご指名
2024.10.07 / 123 view
「関ヶ原たまり」を活用してくださっている飲食店様を訪ね、ご紹介するシリーズ企画。
当社は小さな醸造メーカーですが、お店固有の味、ひいては人々の大切な命を支えていることに誇りと使命を感じます。ご縁やつながりに感謝してめぐる「たまり旅」、どうぞお楽しみください。
▲焼き場に立つご主人。備長炭の火加減を調整する表情は真剣そのもの
パチパチ、じゅうっ。備長炭のはぜる音、こぼれ落ちたタレと鰻の脂が焼ける音。それらの音の合間に、香ばしいにおいが漂い、煙が舞い上がります。カウンター内にしつらえたガラス張りの焼き場には、うちわで風を送って炭火を操るご主人・桑原清登さんの姿。目の前で仕上げられる鰻を待つことで、期待値が高まります。
京都・祇園六町の1つ、新橋地区に程近い場所に2024年8月オープンした〈すみと〉さんは、名古屋風のひつまぶしと、関東風の鰻重を掲げるお店。京都なのに、なぜ・・・? 聞けば、ご主人は静岡や東京で20年間、鰻に携わったベテラン。満を持して生まれ故郷の京都で自身のお店を持つにあたり、修業した関東風のうな重と、こだわりを追求したオリジナルのひつまぶしを提供することに決めたと言います。
使用する鰻は、その時々で輝いている肉厚で脂の乗った国産品を厳選。丁寧に捌いて串打ちし、ひつまぶしは直焼き、鰻重は一度蒸してから焼き上げます。「関ヶ原たまり」はひつまぶしのたれに活用してくださっているそう。感謝をお伝えすると「このたまりじゃないと、僕が求めている照りとコクが出ないんです。だから、こちらこそ感謝ですよ」と話し、奥様と共に屈託のない笑顔を見せるご主人。オープンして間もないにも関わらず、お店が賑わっているのは、鰻はもちろん、ご夫妻のお人柄によるところも大きいのでしょう。
この日はひつまぶしをテイクアウトさせていただきました。口に運んだ瞬間、鰻の香ばしさとうまみ、ふくよかでコク深いたれが渾然一体となったおいしさがぐわっと押し寄せ、箸が止まりません。ごはんも一粒一粒がきれいに立っていて、鰻とたれをしっかり受け止めています。あっという間に食べ進み、思わずシメのお茶漬けにするのを忘れてしまったほど。空になった器を見て、ご主人が「ひつまぶしのたれだけを売ってほしいわ、とおっしゃるお客様もいるんですよ。ちょっとやそっとでは出せない自慢の味です」と話していたことを思い出しました。たしかに、このお店のたれなら、おかずになるかも・・・。たまりの作り手として、改めてうれしさが込み上げました。
次回は必ず、お店で焼き立てをいただこうと思います。
▲テイクアウト用のひつまぶしとうな重。「追いだれ」が付いているのもうれしい
▲地下1階とは思えないほど明るく開放的な店内
店舗情報
- ひつまぶし 鰻 すみと 様
- 京都府京都市東山区三条大橋東2町目51 B1F
- http://unagi-sumito.com/